注文住宅では、どこにどれくらいの収納スペースを確保するのかが暮らしやすさに影響してきます。必要な場所に必要な容量の収納があれば、部屋のモノがあふれる心配もなく、常にスッキリ片付いた空間づくりが可能になります。とはいえ、収納スペースは後悔しやすい場所でもあるので注意が必要です。
そこで今回は、後悔しないための暮らしやすい収納の考え方をご紹介します。
□暮らしやすい注文住宅の収納の考え方
*部屋ごとに収納するモノのリストアップ
注文住宅の間取りが決まったら、まず部屋ごとに収納するモノをリストアップすることから始めましょう。
リビングであれば、掃除機、書類、リモコン、筆記用具など、子供部屋であれば、勉強道具、絵本、ゲーム、衣類など、キッチンであれば、家電、食器、食材などが挙げられます。
一度で全てリストアップするのは難しいと思いますので、何日もかけてあらゆるものを思い出してください。ここですべてリストアップしておくことで、収納スペースが足りないという事態を避けられます。
また、将来的に必要になるであろうものもリストアップしておくと良いでしょう。例えば、まだ夫婦2人暮らしでも将来的にお子さんを考えている場合は、ベビーカーや三輪車、ベビーベッドなど必要となるものが増えていきます。ライフスタイルの変化も考慮して、増えるもの減るものをリストアップしておきましょう。
*動線に沿った収納を考える
次に、リストアップしたモノをどこに収納するのかを考えます。間取りと照らし合わせながら、家族の動線沿いに収納スペースを確保するようにしましょう。
動線に沿って収納スペースがあることで、使ったモノを定位置に片付ける習慣が身につきます。お子様も積極的に片付けに協力してくれるようになることでしょう。
家族の動線は人それぞれ異なります。ランドセルは子供部屋に置かなくてはならない、化粧品は洗面所に置かなければならない、といった固定観念を捨てて、ご自身の動線に合わせた収納を心がけてください。
*デッドスペースを活用する
収納を広く確保すると、その分生活するスペースの面積が狭くなってしまいます。そこで有効活用したいのが、壁面や床下、天井付近などのデッドスペースです。壁面収納を取り入れてお気に入りの本やCDを収納するのも、見せる収納としておしゃれです。また、目線よりも高い位置に収納棚を設けることで、使い道のないデッドスペースを有効活用できます。
□部屋別に見る収納のポイント
まず、玄関収納についてです。
現在お持ちの靴の数を把握して、それらがすべて収納できるスペースを確保します。
また、お子様が女の子の場合は特に、今後靴の数が増えていくことが予想されます。
靴の他にも、傘やカッパ、スリッパやシューズケア用品など、玄関で使うものの収納スペースも確保しましょう。ベビーカーや自転車、アウトドア用品など、大きめのモノを玄関に収納する必要がある場合は、広めのシューズクロークを設けると便利です。自転車は壁面にかける収納にするのもおしゃれですね。
次に、リビング・ダイニングです。
家族全員が集まる場所なので、自然とモノも集まってくる場所になります。仕事で使うパソコンや書類はリビングに収納するのか書斎に収納するのか、お子様が使う勉強道具やおもちゃはリビングに収納するのか子供部屋に収納するのか、など、使う場所と収納する場所をセットで考える必要があります。
また、多くのモノが集まってくるリビング・ダイニングでは、見せる収納と隠す収納を上手く組み合わせることによって、生活感を隠しながらもおしゃれな空間に演出できます。
最後に、洗面所です。
洗面所で使うものにタオル類や下着、パジャマがありますが、これらは洗面所に収納するのか、それぞれの部屋に収納するのか考えなくてはなりません。動線を考えたときに脱衣所にすべてまとまっていた方が便利となったのであれば、脱衣所にタオル、下着、パジャマ、洗剤、ドライヤーなどすべてを収納するスペースを確保する必要があります。
また、家族全員の洋服をファミリークローゼットで管理するというご家庭もあります。その場合、洗濯を行う洗面所の近くにあると、乾燥機を回してすぐにクローゼットに収納できるので家事が効率的になります。
□まとめ
今回は、注文住宅における暮らしやすい収納の考え方をご紹介しました。
家族それぞれの動線やライフスタイルに合わせて、どこになにを収納するのかを決めましょう。
栃木市で注文住宅をお考えの方は、お気軽に当社までご相談ください。