「家づくりを考えているけれど、予算の決め方が分からない」
「家づくりをするとなるとどれくらいの自己資金が必要なのかな」
このようにお考えの方は多数いらっしゃるでしょう。家づくりの予算を決めるのは、非常に重要な段階です。そこで今回は、家づくりにかかる費用から予算の決め方、平均世帯年収をご紹介いたします。
□家づくりにかかる費用内訳について
ここでは、家づくりに必要な費用内訳をご紹介します。
*土地を購入するのにかかる費用
家づくりを考える際に、すでに土地を持っている方でない限り、土地を購入する必要があります。
新しく土地を購入する場合に必要になってくる費用は以下の2つです。
・土地購入代金
・土地購入諸費用
まず、土地を購入する際に手付金と呼ばれる、土地価格の1割程度のお金を支払い、その後に土地購入代金の残りと購入諸費用を支払います。購入諸費用とは、土地購入の手続きに必要な、印紙税や仲介手数料などの費用のことを指します。解体工事が必要な場合や、建築工事の予定、住宅ローンにおける手続き状況などの状況次第では、土地購入に必要な総額が増減します。土地購入から建築工事までの予定、資金計画などを、事前に当社のようなハウスメーカーへご相談ください。
*家を建築するのにかかる費用
家を建築するのにかかる費用には以下の3つがあります。
・建築工事費用
・付帯工事費用
・工事以外にかかる費用
建築工事費用に含まれる内容は、ご依頼される会社によって異なります。例えば、建築工事費用の内訳にバルコニーや照明器具、網戸が含まれておらず、別途費用としてかかってくる場合があるのです。これらをしっかりと把握したうえで進めないと、後々思わぬ出費になってしまう可能性があるため注意しましょう。
また、建築工事費用以外にも、基礎補強や造成工事などの工事が必要になる場合があります。その場合に必要な費用が付帯工事費用です。電設関連やインテリア関連の費用も付帯工事費用に含まれます。工事費以外には、火災保険や登記費用、引っ越し代などの費用が必要です。
□家づくりの予算を決める際のポイントとは
ここでは、家づくりの予算を決める際のポイントについてご紹介します。
自己資金額を決める際のポイントは、できる限り余裕のある金額で設定しておくことです。このポイントを踏まえたうえで、予算を計算してみましょう。家づくりの際にかかる費用は、自己資金と住宅ローンの2つの形で賄うのが一般的です。そのため、家づくりの総予算を考える場合、以下のような計算になります。
頭金(自己資金)+住宅ローンで借りる金額=家づくりの総予算
自己資金は家づくりの際に最初に払う頭金のことを指しています。預貯金総額から、当面の生活費用や教育費用、そして予備費用を差し引いた額が自己資金額になります。予備費用とは、失業した際や病気・怪我をした際のための蓄えを指します。もし仮に預貯金のほとんどを自己資金に使ってしまった場合、万が一想定していなかった事態に直面した際に対応できなくなります。そのため、必ず余裕を持った予算計画を行いましょう。
また、住宅ローンを借り入れる際の金額の目安は、年収から逆算することできめられます。基本的に無理することなく返済できるとされている住宅ローンの借入金額は、返済比率20パーセントから25パーセントに収まる額です。返済比率というのは、年収のうち住宅ローンの返済額が占める割合のことを指します。これらを考慮した上で、自己資金や住宅ローンを設定し、予算を決めてみましょう。
□家づくりの予算を決める3ステップとは
ここでは、家づくりの予算を決める3ステップをご紹介します。
*ステップ1:自己資金をどれくらい出せるのか把握する
家づくりの予算を決める場合、まず初めに自己資金がどの程度出せる状況にあるのか把握することから始めましょう。自己資金は、住宅ローンを借り始める前に必要となる費用や住宅ローンの頭金として支払います。自己資金として考えられるお金には、以下のようなものがあります。
・手元や銀行に貯めている貯金
・生前贈与として得た両親からの援助
・居住している現在の住居を売却することで得られるお金(持ち家に住んでいる場合)
上記の自己資金を算出し、そこから予備費用を差し引いた分が実際に自己資金として使える分の金額になります。
次に、この自己資金の中から、住宅ローンに必要な頭金に充てる金額を計算しましょう。ここで注意が必要なのは、土地購入費用、工事契約に必要な諸費用や手付金の10パーセントと引っ越し費用は住宅ローンの頭金にカウントしないことです。家づくりに充てられる自己資金のすべてを住宅ローンの頭金に回してしまうと、他の支払金が足りない事態に陥り、結果的に高利子のローンを借りることになりますので、それだけは避けるようにしましょう。
*ステップ2:住宅ローンで借りられる金額と月々に返済できる額を考える
年収から大体の借りられる金額と月々の返済金額を把握しましょう。家づくりの予算を決める際のポイントでもご説明した通り、住宅ローンの年間返済額は年収の20パーセントから25パーセントが目安です。例えば、借入期間を35年間、固定金利1.3パーセント、ボーナス月の追加返済なしの形で計算すると、400万の年収で年間返済額が100万円となります。その場合、月々の返済額が8.3万円、総返済額が3486万円ということになります。このように、自分の年収から住宅ローンで借りられる金額を割り出してみましょう。
*ステップ3:土地費用と建築工事費用のバランスを決める
土地を購入するのにかかる費用と建築工事にかかる費用のバランスは、4:6から3:7で考えることをおすすめします。家づくりにおいて良く失敗する事例が、土地費用をかけすぎてしまい、家づくりにお金をかけられずに満足した家を建てられないことです。土地費用と建築工事費用のバランスはよく考えて決めるようにしましょう。
□家づくりを行う平均世帯年収をご紹介!
ここでは、家づくりを行う平均世帯収入をご紹介します。
国土交通省住宅局が発表した平成27年度の住宅市場動向調査によると、新築注文住宅を建てた世帯は、30代が一番多く全体の5割という結果でした。また、居住人数としては4人のご家庭が多く、新築注文住宅を建てた全国平均世帯年収は、659万円でした。これが、全国の中でも年収の高い層が集まる三大都市であれば、平均世帯年収が697万円となります。
家づくりの際の資金内訳を見てみると、自己資金が1529万円、住宅ローンでの借入金が2647万円であり、計4167万円となっています。そのため、全国平均で考えると、36.3パーセントを自己資金で賄っている方が多いということです。一般的には建築費用の80パーセントまでが住宅ローンで賄う上限であるとされているため、全体的に余裕を持った資金計画をしていることがわかります。
□まとめ
今回は、家づくりにかかる費用から予算の決め方、平均世帯年収までをご紹介しました。当社では、注文住宅のご依頼を承っております。資金計画に関するご相談やどのような家づくりをすれば満足のいく家づくりができるのかなどのご相談を受け付けております。家づくりをご検討中の方は、ぜひ一度当社までご相談ください。