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■ 2023/02/22

投稿者: マレアハウスデザインスタッフ

相性抜群!片流れ屋根の平屋にするメリットを解説します!

目次

「平屋の屋根をおしゃれな外観にしたい」
このような希望をお持ちの方は、多くいらっしゃると思います。おしゃれなデザインを希望される方は、片流れ屋根がおすすめです。この記事では、片流れ屋根とはどのようなものなのかをご説明した後に、メリットやデメリットをご紹介します。

片流れ屋根を検討されている方はもちろん、平屋の屋根でお悩みの方にも役に立つ記事となっております。ぜひ最後まで目を通していただけたら、幸いです。


□片流れ屋根とは?平屋でよく取り入れられる屋根の種類をご紹介!

平屋に住んだことがない方にとって、どのような屋根が平屋に取り入れられているかわからないですよね。ここでは、平屋で良く取り入れられる屋根の種類を5つご紹介します。

 

1つ目は、切妻(きりづま)屋根です。
こちらは、三角の屋根で和洋を問わず幅広く取り入れられている一般的な屋根です。見た目のシンプルさから、屋根といえばこちらの屋根を思い浮かべる方も多いでしょう。また、外壁から屋根が外に出る部分を作れるため、雨風や直射日光から外壁を守ってくれます。

 

2つ目は、寄棟(よせむね)屋根です。
こちらは、4つの屋根面で構成されている屋根を指します。どの面からでも外壁から外に屋根が出る部分を作れますので、外壁が雨風や強風に晒されるのを切妻屋根よりも防ぐことが可能です。

 

3つ目は、陸(ろく)屋根です。
こちらはスタイリッシュな形状の屋根で、平屋にもよく利用されています。屋根に勾配がないため、屋上を作り趣味のスペースとして活用したり、太陽光パネルを設置することが可能です。

 

4つ目は、片流れ屋根です。
こちらは、大きな屋根が1面だけ設置されているスタイルを指します。シンプルながらも都会的な雰囲気を演出できることから、近年人気を集めている屋根です。

 

5つ目は、招き屋根です。
こちらは差し掛け屋根とも呼ばれていて、屋根を中心から分けた際に左右で違う高さになっている屋根を指します。最近の住宅に多い印象はあるものの、平屋や和風スタイルの住宅にもマッチするおしゃれな屋根です。

 

 

 

□片流れ屋根のデメリットを4つご紹介!

片流れ屋根はシンプルでおしゃれというメリットもある一方で、デメリットも存在します。
片流れ屋根を検討されている方は、デメリットを把握することも大切ですのでぜひここで紹介するデメリットを参考にしてくださいね。

*雨漏りの心配がある

片流れ屋根は名前の通り傾斜が片方しかありませんので、大雨が降った場合はその大半が屋根の高いところから流れていってしまいます。ただ、全てがそのように流れていくわけではないので、反対側に流れてしまった雨が家の壁の隙間に流れ込んでしまい雨漏りを引き起こす原因となります。ただ、このデメリットに対しては、ルーフィングという防水加工が施してある屋根材を使用することで解決可能です。

*雨どいが壊れやすい

片流れ屋根の場合、雨どいは1つで良いことがメリットですが、大雨の際はその1つの雨どいに雨水が集中してしまうため雨どいが壊れやすいです。屋根の傾斜が2つ・4つある屋根は雨水を分散させられますが、片流れ屋根は傾斜が1つしかないため雨水を分散させるという役割を果たせません。

*雪がよく降る地域にはむいていない

雨水と同じ原理ですが、雪も片流れ屋根の場合は同じ方向にしか流れません。よって、屋根に積もってしまった雪が一気に落ちてくる可能性があります。落雪を防ぐための雪止めを設置したとしても、一気に大量の落雪の恐れがあるため雪が多く降る地域にはむいていないといえます。

*湿気が溜まりやすい

片流れ屋根は大きい屋根が1つしかない構造のため、湿気が溜まりやすいです。湿気を発生させないためには空気を循環させる必要があるのですが、片流れ屋根の場合、屋根が1つしかないため循環の流れをスムーズに計画できない可能性があります。

□平屋の室内空間を片流れ屋根が活かす!

平屋は屋根裏空間を活かした間取りにするケースが多いですが、その際に屋根の勾配が深ければ深いほど室内空間への影響は大きくなります。ここでは、屋根の勾配が深い片流れ屋根が室内空間に与える影響をまとめました。

*風通し

先ほども述べたように片流れ屋根は風通しが悪く、小屋裏に水平に流れる風が取り込みにくいです。そのため、小屋裏の換気がうまくいかず内部結露が発生しやすくなり、最悪の場合には構造部が腐食し耐震性が低下してしまう恐れがあります。小屋裏の換気を効率よく行い、湿度の上昇を抑えることが大切です。

*日当たり

平屋は日差しが入りにくいという懸念が生まれがちですが、片流れ屋根の場合は高い位置に窓を設けられるため、日差しが入りにくい部屋でも日差しを取り込めます。高い位置からの日差しは、一般的な窓から差し込む光よりも差し込む時間が長いため、日差しを遮られる確率を減らせます。

*プライバシー

窓を設けることで日差しや風を取り込めますが、場合によっては他人の視線が気になってしまうこともありますよね。片流れ屋根の場合は、傾斜が深くなるほど高い位置にハイサイドライトを設けられますので、視線を気にすることなく日差しを取り込めます。

*ロフト

平屋は複数階建ての建物と比べると、床面積が少ないというデメリットがあります。ただ、ロフトを設けることである程度の床面積を補うことが可能です。片流れ屋根の平屋は小屋裏にロフトを設けやすいというメリットがありますので、ロフトを検討されている方は片流れ屋根を選んでみてはいかがでしょうか。

*勾配天井

片流れ屋根の場合、天井を設けずに勾配天井を楽しめます。勾配天井は無垢材の梁をおしゃれに見せることができますので、近年人気を集めています。

□片流れ屋根がもたらす機能面のメリットをご紹介!

片流れ屋根の機能面での最大のメリットは、省エネ効果を高めやすいということです。天井がある造りの家では、屋根と天井の中間にある小屋裏空間が熱の伝達を抑える働きをします。よって、片流れ屋根の傾斜が急になるほど、熱の伝達を抑える効果は大きくなります。

一方で片流れ屋根が生み出す屋根の傾斜を活かした梁を見せる天井の場合は、小屋裏空間での断熱ができません。夏は冷房が効きにくい家になってしまい、冬は縦に長い空間に対して暖房が効きにくい家になってしまいますので、屋根の断熱性能を高めることが大切です。

□片流れ屋根の注意点はこの2つ!

*勾配と屋根裏空間のバランスを考える

屋根のデザインを考える上で、「勾配をどれだけつけるのか」ということが最も大切なポイントです。勾配を大きくつけるとクールな印象を与え、勾配が小さい場合は落ち着いた印象を与えます。

勾配が大きい方は傾斜が急なため屋根裏空間を広く取れるというメリットがあり、勾配が小さな方は周囲の住宅の外観にも溶け込みやすいというメリットがあります。それぞれ違ったメリットがありますので、見た目の印象と屋根裏のバランスを考えることが大切です。

*雨どいの詰まりに注意する

片流れ屋根のデメリット部分でも述べたように、片流れ屋根の場合は雨どいの数が少ないため、雨水が流れ込んでしまう量が多くなってしまいます。雨どいにかかる負担を減らすためにも、定期的にメンテナンスを行いましょう。

□まとめ

片流れ屋根とは、大きな屋根が1面だけ設置されているスタイルの屋根で、平屋にも多く取り入れられています。片流れ屋根の平屋は、雨どいが壊れやすく湿気が溜まりやすいというデメリットがある一方で、高い位置からの日差しも取り込むことができ、省エネ効果の高い家を作りやすいというメリットもあります。

片流れ屋根の平屋を検討される際は、屋根の勾配と屋根裏のバランスに注意して、住み始めた後も雨どいのメンテナンスを定期的に行うことが大切です。宇都宮市・栃木市・小山市で片流れ屋根の平屋を検討されている方は、ぜひ当社にお気軽にご相談ください。

 

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