玄関は家に入って一番はじめに利用するスペースです。家の顔とも言える空間だからこそ、明るく良い気が入ってくるような雰囲気にしたいものです。また、家族の人数やライフスタイルなども考慮して玄関収納や出入りのしやすさなどにも気を配る必要があります。この記事では、住宅における玄関の役割と、使いやすい間取りのポイントについてご紹介します。
□玄関の役割とは?
まず、玄関には気持ちの切り替えを促すという役割があります。
外出するときにはパワーをくれて、帰宅した時にはほっと一息つかせてくれる場所が玄関です。室内で靴を脱ぐ文化のある日本では、靴の着脱の時間が気持ちを切り替えるきっかけになってくれます。
次に、家に上がる準備をするための場所であるということです。
玄関は室内と屋外とをつなぐ空間なので、その空間の行き来はスムーズにできる設計にしたいもの。タタキやホールの広さと高さは、注意深く計算しておく必要があります。また、高齢者や小さなお子様がいらっしゃる場合は、彼らでも使いやすい高さや構造にすると良いでしょう。
最後に、玄関は外に出かける準備をする場所でもあります。
人目に触れる前の身だしなみの最終チェックの場であるため、全身鏡を設けるのもおすすめです。靴やアクセサリーを身につける空間として使うため、ゆとりあるスペースとストレスのかからない利便性ある収納スペースが求められます。
□玄関を使いやすくするための間取りのポイントとは?
*出入りのしやすさ
家族同士での帰宅と外出のタイミングが重なれば、最低2人はスムーズに身動きの取れる空間でなければなりません。一般的には、約1畳の広さが収納スペースを除く玄関スペースに最低限必要とされていますが、車椅子やベビーカーなどを使う可能性があるご家庭では、より広さを確保した方が使い勝手が良くなります。
*上がり框の高さ
上がり框(あがりかまち)とは、玄関の土間部分と廊下との段差の側面部分のことを指しています。高さは、約1センチメートルから30センチメートルまで様々です。家族と家の状況次第で、高さは変わります。例えば転倒防止にバリアフリーにしたいのであれば、低く設計する方がおすすめです。
*玄関収納は人数と靴の数で決まる
靴は一般的に、夫婦2人で20足は最低でも収まるスペースが必要とされています。夫婦に加え子どものことも考えると、玄関収納はおよそ30足分用意しておかなければなりません。しかしこれは平均であるので、最終的なところは家族と話し合いライフスタイルに沿ったものにすることをおすすめします。また、靴以外にもシューズケア用品や雨具、工具や避難用品などを収納したい場合は、大きめの土間収納を設けるのもおすすめです。また、玄関に姿見を設置することで、気持ちの切り替えや外に出る最終準備ができます。
□まとめ
今回は、玄関の間取り設計のポイントを紹介しました。
細部まで1センチメートル単位で自由に設計できる注文住宅だからこそ、ストレスのない自分の家族に合った使いやすい玄関にしたいものです。注文住宅をお考えの方は、今回紹介したことに気をつけて玄関の間取りを考えてみてはどうでしょうか。また栃木で注文住宅をご検討中の方は、ぜひ当社までご相談ください。