家づくりは、一世一代の大事業です。家は家族みんなで長く住む場所ですから、どんな家にするかよく話し合って、家づくりを進めたいものです。宇都宮市・栃木市・小山市周辺で家づくりをお考えの方の中には、まず何から始めるとうまくいくのかとお悩みの方もいらっしゃるでしょう。ここでは、家づくりでまず考えるべきことと、家づくりの大まかな流れを紹介し、参考として家の間取りの失敗談も掲載しました。併せて、家づくりで後悔しないためのコツについても解説します。
□家づくりでまず考えるべきこと
家づくりの前に、まず必要なことは資金計画です。
家づくりのための資金計画には、まず土地購入費用と建物建築費用が必要ですが、これ以外に税金などもかかります。家づくりは土地選びから始まりますが、どんな場所にどのくらいの広さの土地を購入するかによって、費用が大幅に変わります。建物建築費用は、どのくらいの広さの家を、どんな資材や設備を導入して建てるかによって、費用が変わります。家を建てる際に必要な税金には、契約関係の印紙税、不動産取得税、登記のための登録免許税、消費税などがあります。
□家づくりの大まかな流れ
資金計画がある程度できたら、実際に家づくりに進んでいきます。
家づくりには、どんな工程があるのでしょうか。
大まかな流れをご紹介します。
*情報収集
まず、家の建築をどこに依頼するのかを決めるために、情報収集が必要です。家づくり関連の雑誌を購入したり、ネットで情報を集めましょう。また、実際に家を建てた友人や知人、親戚の人などに聞くのもいいでしょう。ただし、家を建てる際は、その人なりのこだわりがあるので、自分には当てはまらないケースもあるかもしれません。そのため、友人などの話は、あくまでも参考意見として聞くことが大切です。
*施工会社に問い合わせる
ある程度施工会社を絞り込んだら、資料を請求しましょう。そして、取り寄せた資料を見て、どの施工会社に依頼するか決めます。施工会社の候補が2~3社に絞られたら、実際に担当者と面談して、こちらの希望を伝えましょう。施工会社を1社に絞り込んだら、より具体的な交渉に入ります。そして内容に納得できたら、実際に住宅を設計する段階に進みましょう。
*住宅ローンの事前審査
住宅ローンで借り入れするには、事前審査と本審査を通過しなければなりません。事前審査は、借り入れができるかどうかを確認するものです。また、事前審査によって、いくらまで借り入れできるかもわかるので、資金計画が立てやすくなります。住宅ローンの事前審査には、「家の建築費用見積書」や「収入証明」「本人確認資料」などが必要です。
*施工の契約
住宅ローンの借り入れが可能となり、いくら借り入れできるかわかったら、施工会社と契約しましょう。ただし、契約書に署名する前に、契約書の内容を隅々まで読むことをおすすめします。そして、契約書に不明な点があれば、遠慮なく質問することが大切です。住宅の建築には大きなお金が動くので、納得いくまで契約内容を確認しましょう。
*住宅ローンの申し込み
住宅ローンを申し込むには、工事請負契約書や土地の購入契約書、実印や印鑑証明書、金銭消費貸借契約書などが必要です。書類に不備がないか念入りに確認した上で、金融機関の担当者と面会しましょう。それから、住宅ローンの本審査を受けることになります。本審査が通れば借り入れできるので、いよいよ施工に入ります。そして住宅建築が完了したら、建物の確認と引き渡しが行われます。
□家づくりの情報収集から工事完了までの失敗例
家づくりで、どんな失敗が起きやすいのか、具体的な例を見てみましょう。
*施工会社の担当者に関する失敗例
施工会社の担当者が知識に乏しいなどの理由で、変えてもらわなければならないケースがあります。そうなると、また1から説明しなければなりません。また、施工会社が強硬姿勢で、こちらの意見を聞き入れてもらえず、希望通りの家づくりができないといったケースも、考えられます。このような繰り返しで交渉が進まないと、施工会社を変更せざるを得ないので、予定より大幅に着工が遅れてしまうこともあります。
*住宅ローンの事前審査の失敗例
過去に、携帯電話の分割払いの返済が滞ったことがあると、事前審査が通らないことがあります。スマホなどの購入費は、毎月の通話料金に上乗せされて請求されますが、スマホの購入費はローンなので、これが遅滞すると住宅ローンに影響するため注意が必要です。
*工事中の失敗例
工事中に、職人がタバコを吸うなどして近隣から苦情が出たり、足場が崩れて隣家に傷をつけるなどの、トラブルが発生することがあります。また、現在の住まいと新築建築現場が離れていると、建築状況を見に行くことができないので、職人がしっかり作業しているか、チェックすることができません。そのため、信頼できる施工会社を選ぶことが重要となります。ホームページの実績やお客様の声は、信頼できる会社かを判断する基準のひとつになるかと思います。
□家の引き渡し後の間取りの失敗例
家の引き渡しが完了し、実際に住むようになってから気がつく問題点もあります。
多くは間取りに関することなので、どんな失敗例があるか見てみましょう。
*隣の家との関係
間取りなどの施工には問題なくても、隣の家のライフスタイルと違う場合は、イライラの原因になることがあります。たとえば、隣家の人が深夜勤務で朝早く帰ってくるような場合、たまたまこちらの寝室が隣家に近いと、音で目が覚めてしまうことがあります。また、リビングに大きな窓を取り付けたところ、隣家の2階の窓から覗ける位置関係になってしまったなど、家を建ててからわかる問題も多いものです。
*吹き抜けを作ったら光熱費が高くなった
吹き抜けがあると、エアコンの効きが悪いので、光熱費がかかります。また、夜遅く帰ると吹き抜けを通して、2階の寝室まで階下の音が聞こえるので、家族の安眠を妨げる原因になります。
*キッチンが広すぎる
狭いキッチンは使いにくいからといって、広くしたら今度は広すぎて、料理がしずらくなるといった問題も起こり得ます。以前のキッチンでは、何でも手を伸ばせば届く距離にあったのに、広くなるとそうはいかなくなります。
*収納の失敗
ロフトや屋根裏を収納スペースにしたら、重い物は出し入れできず、屋根裏の奥にしまったものは、2度と取り出せなくなってしまったという失敗があります。
□家づくりで後悔しないために
情報収集の段階では、情報を広く浅く集める必要があります。どんな住宅の建築例があるのか、なるべく多く知ることが大切です。家づくりで後悔しないために、以下の点に注意しましょう。
*優先順位をしっかり決める
施工会社と面談や交渉する際は、あらかじめ優先順位を決めておきましょう。そうしないと、施工会社の都合で、押し切られてしまう場面もあるかもしれません。そうなると、こちらが思い描いていた家づくりと、違う展開になる可能性もあります。
*資金計画は将来を見据えて
住宅ローンを借りる際は、なるべく多く借りたいと思うものです。しかし、多く借りれば返済の負担が増えます。住宅ローンの返済は長期に及ぶので、その間に子育てや教育費でお金がかかったり、家族が病気になったり、会社が倒産するといった問題も、起こるかもしれません。そのため、ギリギリで返済できる金額で家づくりをすると、途中で挫折するおそれがあるので注意しましょう。
□まとめ
誰しも家づくりには失敗したくないものです。そのため、資金計画から念入りに練り上げましょう。また、家づくりのためには、優良な施工会社選びも重要です。信頼できる会社でなければ、家づくりを任せることはできないでしょう。住宅ローンの返済は長期にわたるので、余裕のある返済額に設定しないと、何か問題が起きたら、そこで返済が滞ってしまうので注意が必要です。